OECDは化学物質の安全性試験法のガイドラインを公表しておりますが、2012年10月2日付で405その他のガイドライン改訂版を公表しました。この試験法はドレーズ法ともいわれ、ウサギの眼に被験物質を投与し、その際の眼及びその周辺の組織への影響を調べ、被験物質の安全性を評価するというものです。この試験法は動物実験反対運動の中心的シンボルとなり、一般市民を巻き込んだ動物実験反対運動に発展していった歴史があります。OECDは動物実験反対運動団体(ICAPO)の代表を改訂審議に受け入れ協議してきました。動物実験代替法開発においてもこの試験法の代替法が急がれ次々と新しい試験法が開発されております。今回示された改訂ガイドラインでは種々の代替法を用いても明確ではないものなどに関しては局所麻酔、鎮痛などを行ってin vivoの試験をする方法が記載されています。
改訂ガイドラインは
http://www.oecd-ilibrary.org/environment/oecd-guidelines-for-the-testing-of-chemicals-section-4-health-effects_20745788
にリストされております。また同日付で443、455、457、460のガイドラインが公表されております。