第6回化粧品等の安全性確保を目的とした試験法評価に関する研究助成金の公募

国内の多くの化粧品会社が、化粧品・医薬部外品の開発に動物実験を用いることを中止していますが、動物実験代替法の開発が不十分な状況下、現在求められている新規の化粧品・医薬部外品原料の許認可に必要な申請資料を、動物実験を用いないで作成することは困難な状況にあります。国際的にもOECDのテストガイドラインをもとに、安全性の確保が考えられていますが、新たに開発された代替法がこのような国際的な試験法として承認されるのは簡単ではありません。
動物実験代替法を行政的に利用できるようにするためには研究・開発だけでは不十分であり、これらの試験法を評価し、信頼性と関連性を確認しなければなりません。そこで、本学会の賛助会員でもあります日本化粧品工業連合会様から、日本で開発された試験法が、化粧品や医学部外品の安全確保のための評価法として早期にガイドライン掲載されるために研究助成金をご支援頂くこととなりました。応募希望者は、試験法評価研究助成の応募書に記載の上、以下に示す添付資料とともに応募ください。多数の応募をお待ちしております。

助成の主旨

化粧品等の安全性確保のための評価項目(文末の参考資料参照のこと)に対する動物実験代替法を見出し、早急なガイダンス化を促すことを目的として、その律速である試験法評価(バリデーション) 研究に対して助成を致します。

応募方法

(1) 応募期限:令和元年7月16日(火)(消印有効)
(2) 応募書類
試験法評価研究助成の応募書に記載の上、以下に示す添付資料とともに応募ください。

【試験法評価応募書ダウンロード】

添付資料

1. バリデーション計画書(目的、期間、 組織、費用 が書かれているもの)
2. 試験法プロトコル
3. 関連論文または学会発表原稿
4. プレバリデーション報告書(ある場合)
5. その他、申請者が試験法評価上有用と考える資料

助成額及び助成件数

助成総額:200万円。
なお、応募内容・状況により助成件数は弾力的に対応いたします。

応募課題の選考

研究内容の「ガイドラインへの有用性」、「研究内容の独創性」、「助成期間に得られる成果の可能性」などに関する審査と共に「総合評価」も行います。

助成研究者の義務

1. 補助金を受けてから1年以内に目標の実験を終了する。
2. バリデーション実験終了後、3カ月以内に報告書を学会事務局に提出する。
3. 報告書には、バリデーション報告書の付録として、被験物質選定報告書、統計解析報告書、経理報告書を含む。
4. 残金が生じた場合には、学会に返金する。

送付先

〒112-0012 東京都文京区大塚5-3-13
ユニゾ小石川アーバン4階(一社)学会支援機構内
日本動物実験代替法学会 事務局(事務担当:柴田)
TEL 03-5981-6011/FAX 03-5981-6012, Email: jsaae@asas-mail.jp

問い合わせ

〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
北里大学薬学部臨床薬学研究・教育センター
有海秀人(総務委員会)Email: ariumih@pharm.kitasato-u.ac.jp

参考資料

化粧品に使用する防腐剤や紫外線吸収剤に求められる安全性試験の項目
(平成13年3月29日医薬審発第325号厚生労働省医薬局審査管理課長通知より作成)

1.単回投与毒性
2.反復投与毒性
3.生殖発生毒性
4.皮膚一次刺激性
5.連続皮膚刺激性
6.感作性
7.光毒性
8.光感作性
9.眼刺激性
10.遺伝毒性
11.ヒト皮膚一次刺激性
12.吸収・分布・代謝・排